インフォメーション
LICENSE厚生労働大臣許可医療機関
第二種・第三種再生医療等提供計画 承認済
リペアセルクリニックは、第二種・第三種再生医療提供計画を厚生労働省に提出し受理されました。
-
自己脂肪由来幹細胞を用いた脳血管障害の治療
-
自己脂肪由来幹細胞を用いた糖尿病の治療
-
自己脂肪由来幹細胞を用いた肝障害の治療
-
自己脂肪由来幹細胞を用いた関節症治療
-
自己脂肪由来幹細胞を用いた顔面萎縮症、皮膚再生治療
-
自己脂肪由来幹細胞を用いた脊髄損傷の治療
-
自己脂肪由来幹細胞を用いた慢性疼痛の治療
-
多血小板血漿(PRP)を用いた変形性膝関節症の治療
-
多血小板血漿(PRP)を用いた筋腱炎、靭帯炎の治療
-
多血小板血漿(PRP)を用いた毛髪組織治療
-
多血小板血漿(PRP)を用いた皮膚再生療法
当クリニックでは、国内では数少ない自己の幹細胞を用いた「糖尿病」「脳卒中」「肝障害」「変形性関節症」「肌の再生」などの最先端の再生医療および、PRP(多血小板血漿)の関節内投与や「毛髪の再生」を再生医療安全確保法のもと、自由診療を提供しています。再生医療とは、厚生労働省が認めた特定認定再生医療等委員会において、厳しく審査が行われ、治療の妥当性・安全性・医師体制などが適切と認められる事ではじめて厚生労働省に治療計画を提出することができます。
自分の細胞を活用し、
蘇らせる「再生医療」とは?
薬での治療には限界なのだろうか。本当に手術は必要だろうか。
そんな思いで悩んでいたり、あきらめたりしていませんか?
ケガをしても傷跡が少しずつ薄くなる・・
当たり前のようですが、あなた自身の細胞には、弱ったところ、傷ついたところを修復するチカラがあります。
その細胞のチカラを最大限に引き出して治療を行うことを「再生医療」と呼びます。
リペアセルクリニックの特長
当クリニックは、疾患・免疫・美容という分野すべてを、自己細胞を用いた先進医療で行うことができる国内でも珍しい部類の医療機関です。
CPC(細胞加工施設)の高い技術により、冷凍しない方法で幹細胞を投与できるので高い生存率を実現ご自身の細胞や血液を利用するため、アレルギーや拒絶反応といった副作用の心配がほぼありません。
- 1億の細胞を
投与可能※但し適応による - 高い
安全性 - 入院不要
日帰り - 身体への
負担が少ない - 高い技術力を
もったCPC
できなくなったことを、再びできるように。
糖尿病や高血圧などの生活習慣病、ひざ、股関節、肩などの関節の手術、そして脳卒中や脊髄損傷のリハビリテーションに長い間取り組んできました。従来の治療方法に限界を感じ、この最先端の「再生医療」を新たに治療に加えることで更なる可能性を実感しています。
医学部卒業後、様々の医療機関で外来から手術まで多くの症例の治療に取り組んできました。その後、平成17年に生まれ育った大阪で開業しました。外来では、ひざや股関節、肩の痛み、腰の痛み以外にも糖尿病、高血圧などの生活習慣病、そして、脳卒中や脊髄損傷の治療やリハビリテーションを行ってきました。
そんな中で、薬での限界を感じ、また、手術以外の方法がないのかを模索していたときにこの「再生医療」に出会いました。初めは、再生医療の治療効果には半信半疑でしたが、再生医療を進めるうちに、その効果に驚き、信頼へと変わっていきました。
「今まで、できなかったことが、できるようになる」これは、病気を治す側としてとても嬉しい言葉なのです。もちろん、再生医療は不治の病を全て治すことのできる万全な治療方法ではありません。ただ、従来の治療の効果をはるかに超えて結果が出せる可能性があるのです。もちろん、脳卒中や整形外科分野の疾患ではその後の筋力トレーニングやリハビリテーションは欠かせません。
当院では、長年培ったリハビリテーションの技術で指導もしております。糖尿病においては、インスリンの注射が必要なくなった、飲んでいる薬が減ったという効果がたくさん見られます。多くの患者様が、遠方からも来られます。
もう少し、近くにクリニックがあればというご要望に応えるため、今回、東京にもクリニックを構えることに致しました。
できるだけ、多くの方に再生医療を知ってもらいたい、そして、できるだけ多くの方に、再生医療の治療後もフォローもできたらという願いがあるからです。
今は美容分野でも再生医療は大きな効果があることを経験しましたので、治療から美容までトータルで再生医療を提供できるように再生医療の総合クリニックを目指しました。
今後もわたしは、あくまで自分の”細胞”の力、自分の治癒力を最大限に高めて病気を治すことにこだわっていきたいと思っています。
医療法人美喜有会理事長 坂本 貞範
略歴
- 1997年3月
- 関西医科大学 医学部卒
- 1997年4月
- 医師免許取得
- 1997年4月
- 大阪市立大学医学部付属病院 勤務
- 1998年5月
- 大阪社会医療センター附属病院 勤務
- 1998年9月
- 大阪府立中河内救命救急センター 勤務
- 1999年2月
- 国立大阪南病院 勤務
- 2000年3月
- 野上病院 勤務
- 2003年3月
- 大野記念病院 勤務
- 2005年5月
- さかもとクリニック 開設
- 2006年12月
- 医療法人美喜有会設立 理事長就任
所属学会
- 日本再生医療学会
- 日本内科学会
- 日本糖尿病協会
- 日本免疫学会
- 国際抗老化再生医療学会
- 日本脳神経外科学会
- 日本脊髄外科学会
- ■ 送料無料!■ ●イタリー LUSI ナイロンポリエステル スカラップレース 草花柄刺繍 W[着分生地 120cm] 【送料無料】 整形外科専門医
- クイックセット シングルシリンダーハンドルセッ Founder クイックセット カミノ シングルシリンダーハンドルセット Kwikset 98180-003 Founderがお届け! リウマチ医
- コスパ抜群!この価格でデスクが買えるんです!安心の3年保証!あす楽! HP [4GB増設済][Microsoft Office Personal 2013付属]PRODESK 400 G2.5 HDD500GB メモリ8GB Core i3 Windows 10 Pro中古パソコン【3年保証】【お気楽返品OK】【送料無料】中古デスクトップパソコン省スペースデスクトップ スポーツ医
主な医学論文•学会発表
- 論文名:透析患者に対する鏡視下手根管開放術の費用と手術手技
論文掲載:日本透析医学会雑誌(1340-3451)37巻Suppl.1 Page770(2004.05) - 論文名:IBBC手技を使用したTKAの中期成績
論文掲載:日本人工関節学会誌(1345-7608)30巻 Page35-36(2000.12) - 論文名:寛骨臼巨大骨欠損の再置換法とその成績 同種骨による欠損壁の修復と水酸アパタイト顆粒による空洞の修復
論文掲載:日本整形外科学会雑誌(0021-5325)74巻2号 Page S319(2000.02) - 論文名:骨セメントと骨界面に水酸アパタイト顆粒を介在させる界面バイオアクティブ骨セメント手技(IBBC)
論文掲載:日本整形外科学会雑誌(0021-5325)74巻3号 Page S666(2000.03) - 論文名:外反母趾手術chevron法に対するPLAの使用経験
論文掲載:中部日本整形外科災害外科学会雑誌(0008-9443)42巻1号 Page241-242(1999.01) - 論文名:亜急性に経過した膝蓋骨骨髄炎の1例
論文掲載:中部日本整形外科災害外科学会雑誌(0008-9443)41巻4号 Page1107(1998.07)
当院で再生医療を
サポートする専門医
渡久地 政尚
略歴
- 1991年3月
- 琉球大学 医学部 卒業
- 1991年4月
- 医師免許取得
- 1992年
- 沖縄協同病院 研修医
- 1994年
- 沖縄協同病院 外科 勤務
- 2000年
- 癌研究会附属病院 消化器外科 勤務
- 2008年
- 沖縄協同病院 内科 勤務
- 2012年
- 老健施設 かりゆしの里 勤務
- 2013年6月
- 医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長
- 2014年9月
- 医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長
- 2017年8月
- 医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長
所属学会
圓尾 知之
略歴
- 2002年3月
- 京都府立医科大学 医学部 医学科 卒業
- 2002年4月
- 医師免許取得
- 2002年4月
- 大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務
- 2002年6月
- 関西労災病院 脳神経外科 勤務
- 2003年6月
- 大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務
- 2003年12月
- 大阪母子医療センター 脳神経外科 勤務
- 2004年6月
- 大阪労災病院 脳神経外科 勤務
- 2005年11月
- 大手前病院 脳神経外科 勤務
- 2007年12月
- 大阪大学医学部附属病院 脳神経外科 勤務
- 2012年3月
- 大阪大学大学院 医学系研究科 修了(医学博士)
- 2012年4月
- 大阪大学医学部 脳神経外科 特任助教
- 2014年4月
- 大手前病院 脳神経外科 部長
加藤 秀一
略歴
- 1997年3月
- 埼玉医科大学 医学部 卒業
- 1997年4月
- 医師免許取得
- 1997年4月
- 三重大学附属病院 整形外科 研修医
- 1998年4月
- 伊賀市立上野総合病院 整形外科 勤務
- 2000年6月
- 鈴鹿中央病院 整形外科 勤務
- 2001年6月
- 三重大学医学部大学院 整形外科学 勤務
- 2003年4月
- 医療法人山本総合病院 整形外科 勤務
- 2004年4月
- 三重県立総合医療センター 整形外科 勤務
- 2006年4月
- 四日市社会保険病院 整形外科 勤務
- 2008年4月
- 医療法人博仁会 村瀬病院 整形外科 勤務
- 2008年9月
- 医療法人美喜有会 理事
- 2009年4月
- 医療法人美喜有会 整形外科みきゆうクリニック 管理者
所属学会
- 特選缶詰セットAM-129(化粧箱入)【送料無料】/いちご煮/味わい鯖水煮/味噌煮/鯖缶/かにみそ/ホタテマヨ/缶詰詰め合わせ/ギフト包装済/味の加久の屋/八戸/青森/東北/お土産/お中元/暑中見舞い/残暑見舞い/お歳暮/おつまみ/内祝い/防災/非常食/保存食/高級/ウニ 整形外科専門医
- BREITLING 【中古】ブライトリング コルト オートマチック 400本限定 A173882Y/BE66 (A17388) メンズ【腕時計】 リウマチ医
- 度付き対応 ポリス POLICE サングラス カラーレンズ メンズ レディース アイウェア UVカット 紫外線 UV対策 ギフト ラッピング無料 ポリス サングラス アジアンフィット POLICE SPLA66J 全2カラー 51サイズ スクエア ユニセックス メンズ レディース 【国内正規品】 ラッピング無料 スポーツ医
- まるで!掛けてないような掛け心地 メガネ Lineart ラインアート xl1446-ro ローズピンク レディース 40代 50代 60代 おすすめ 高級 眼鏡 綺麗 きれい かわいい おしゃれ お洒落 チタン製 エクセレンスチタン 日本製 鯖江 メガネ 軽量メガネ 軽い lineart charmant ラインアートシャルマン made in japan 脊椎脊髄病医
- 06-10y エクスプローラー フォード純正 リアフェンダー アーチモール ドア側 左側 未塗装 6L2Z7825557BAPTM リハビリテーション医
症例紹介
-
- 股関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
変形性股関節症の再生医療 1年前から左股関節に違和感を認め、徐々に痛みが増強する。そのうち股関節の可動域が悪くなりしゃがみ込むのも困難となりました。この方は趣味はゴルフで、年間100ラウンドほどされるぐらいゴルフが好きでしたが、股関節が痛くて最近は行けてなくて寂しい思いをされていました。まだ完全な末期ではありませんが、今後必ず変形は進行するので今のうちに変形を止めたいとのことでした。 レントゲン所見 独自の関節内ピンポイント注射 当院では、注射の針先を軟骨のすり減っている関節内に刺入して幹細胞を入れます。そうすることで幹細胞治療の成績がかなり高くなります。 関節内ピンポイント注射について詳しくはこちらへ <治療効果>関節に幹細胞1億個を3回投与+PRP 当院独自の冷凍しない方法で培養した幹細胞を投与して約2ヶ月目から効果が現れ、3ヶ月目には10分の5まで痛み軽減しました。さらに6ヶ月後には10分の1まで痛みが軽減し好きなゴルフも再開されましたこの方の左股関節はまだ完全な末期ではありませんが、この時期であれば再生医療の高い効果が期待できます。初期や中期であっても痛みのない方は多くおられますが、やはり痛みがなくても病状は進行してしまいます。末期になって痛みが出てしまい、再生医療を受けるケースがほとんどですがやはり変形が進行する前に治療される方がいいと思われます。あとは当院で指導した筋力トレーニングで股関節周りの筋力アップも並行して行い、痛みが完全に消えることを目標に今後もフォローさせていただいています。 <治療費> 関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数 (1回~3回)132~418万円(税込) PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID 000362 再生医療医師監修:坂本貞範
2022.01.09 -
- 股関節の症例
- 手関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
変形性股関節症とCM関節症の再生医療 前回、頚椎椎間板ヘルニアと腰椎椎間板ヘルニアの再生医療をされた方で、同時に左股関節とCM関節症の治療も行いました。2020年4月ごろから痛み出現し歩行困難となりました。元々、ランニングや筋肉トレーニングを積極的にされていたので運動ができないことにとてもショックを受けていました。 レントゲン所見 <治療効果>左股関節に5000万個の幹細胞を2回投与+PRP 右CM関節に500万個の幹細胞を投与 左変形性股関節症の進行期で関節内ピンポイント注射を行いました。右手のCM関節症に対しても幹細胞の関節内投与を行いました。2ヶ月ほどすると左股関節の痛みは10分の2まで軽減され、指の痛みはほとんど気にならなくなりました。指のCM関節症の方は意外と多くおられ、今までの治療では痛みが強くなればステロイドの注射をする方法しかなく、それでも慢性的に痛みが継続することがほとんどです。CM関節症の手術に関していうと、痛みを取るというだけのための手術として、関節の固定術というものがありあります。しかし、へバーデン結節やCM関節症などの指の関節症に対して積極的には手術することはほとんどありません。指の関節の手術をしてしまうと、拘縮が起こり指が思うように曲がらなくなるためです。指が曲がりにくくなって日常生活が困難になるぐらいなら、慢性の我慢できるぐらいの痛みであれば我慢した方がいいという判断になるのです。 頸椎椎間板ヘルニアによる手の痺れも激減し、腰痛、股関節痛、指の関節の痛みもだいぶん落ち着きました。今まで色々な箇所の痛みや痺れで悩まされていて、今までの保険診療内での保存療法では太刀打ちできない痛みでしたが、そのほとんどの悩みが解消されました。 あらためて幹細胞による再生医療は、手術以外の第3の治療方法としてとても良い治療法だと思われます。痛みの悩みを抱える人たちにとっては一筋の光となれば幸いです。 <治療費> 関節1部位 幹細胞数 ( 2500万個~1億個) 投与回数 (1回~3回)132~418万円(税込) PRP治療 16.5万円(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ID 000020 再生医療医師監修:坂本貞範
2021.12.20 -
- 脊髄損傷の症例
- 頸椎・腰椎ヘルニアの症例
- 幹細胞治療の症例
頚椎・腰椎ヘルニア術後|両手の痺れ強くつらい この方は若い頃から、運動が好きでランニング、ゴルフ、筋トレとかなり体を酷使してきました。2002年ごろから両手の痺れが強く認め2009年に頚椎ヘルニアの前方侵入手術をしました。しかし、痺れは軽快せず、2011年に再度頚椎ヘルニアの後方除圧術を行うも効果なく。 さらに2014年レーザーでの治療するも効果なく今に至っていました。両手しびれは依然として残り、かなりつらいためリリカやトラムセットなどの痛み止めや痺れ止めの内服薬を服用されていました。それだけの薬を飲んでも、少しだけ痺れがマシになるだけで、やはりつらい痺れは残っている状態でした。 風が吹くと痺れがつらいとも言われておられました。 腰椎については、2015年に間欠破行といって歩行していると足の痺れが出現し一度休憩しなければならない状態が出現しました。その後2016年、2020年と2回腰椎の手術をして間欠破行は消失するも今度は腰痛が強く出現しました。 その後は1週間に1回のブロック注射でなんとか痛みを凌いでおられました。元々運動が好きな方なので、ランニングや筋肉トレーニングが思うようにできないことが何よりも辛いと言っておられました。 そんな手の痺れと腰痛は一生付き合わないといけないと諦めていた時、当院と出会い来院されました。診察してみるとMR I上では以前のヘルニアは手術によってしっかり除去されており、脊髄の通り道は解放されていました。 ただ、長い間脊髄がヘルニアにより圧迫されていると、手術して開放してあげても脊髄や神経根のヘルニアによる損傷は完全には回復しないこともよくあります。特にヘルニアの症状が出現して長い時間経過すればするほどその傾向は強く見られます。 ヘルニアの手術と言われた場合、主治医からは『手術をしても神経の痛みは軽減すると思われますが、痺れは残るかもしれません』や『手術をしても回復するかはわかりません。これ以上の神経症状や筋力低下の進行を抑えるための手術となります』など言われる方は多いと思われます。 頚椎ヘルニアや腰椎ヘルニア、頚椎症性脊髄症、腰部脊柱管狭窄症の症状というものは、手術をしても痺れや筋力低下の後遺症が残ることはよくあります。従来の治療では、手術以上の治療がないのでこのような後遺症に悩まされている方は多く見てきました。 神経損傷の回復には医師であっても予測困難なことがあるのです。痺れの原因はMRIなどの検査ではわからないのが実情です。ここのヘルニアがあるから、ここの神経が損傷してこの場所が痺れたり筋力が落ちるといった予測は可能です。 しかし、なぜここのヘルニアでここが痺れるのか?といったこともよく見られます。MRIがどれだけ進歩しても細かい圧迫や神経損傷は写らないためです。 手術はうまくいったが・・・ 脊髄内へ直接幹細胞を1回投与 投与後4日目 ・手の痺れ3割軽減 投与後6日目 ・手の痺れ、腰痛が半減する 投与3週間後 ・腰痛は7割軽減する 投与1ヶ月後 ・手の痺れ7割軽減 腰痛は8割軽減 今まで手術やレーザー治療などをしても全く効かなかった強い痺れという症状が、脊髄内への幹細胞投与にてかなりの改善が見られました。これだけの痺れ軽減には私も驚いております。 いつも指の痺れが強くて風が吹いても痛く感じていたのが今では嘘のように軽い痺れだけとなりました。手術やレーザーでは治り切らない小さな傷が脊髄に残っており、幹細胞投与によってその小さな傷を修復し再生されたということです。 脊髄神経は枝のように細かい神経を出して身体中に出ています。その枝のような神経の損傷はMRIでも発見することが困難です。分かりやすいヘルニアの突出は手術で除去できても、手や足に伸びている細かい神経までの損傷はMRIでは発見不可能です。 そこに投与して幹細胞がホーミング効果により神経を再生させるのです。数年から数十年経過した神経損傷は、通常治らないと言われていましたが再生医療では良好な効果が出ています。 この方は、他にも腰椎椎間板ヘルニアの手術をしており、手術後は下肢の痺れは取れましたが、腰痛が出て毎週ブロック注射をしておりました。しかし、今回の脊髄内投与にて腰痛も8割軽減されました。これだけの症状が軽快し、今回の幹細胞治療はかなり良好だったと言えます。 実は、この方には左の変形性股関節症とCM関節症による関節の痛みもあり、今回同時に治療しております。 この治療についての詳細はこちらへ ヘルニアによる後遺症で悩まれている方は多くおられます。しびれや痛みで日常生活に支障があっても我慢するしかありませんでした。しかし、幹細胞を脊髄内投与することで損傷部の修復・再生が可能となり症状もかなり軽減させることが可能となりました。 <治療費> 198万円〜(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ・注射の後、数日間の頭痛が認められることがごく稀にあります。 ID000020 再生医療医師監修:坂本貞範
2021.12.04 -
- 脊髄損傷の症例
- 頸椎・腰椎ヘルニアの症例
- 幹細胞治療の症例
頚椎椎間板ヘルニアで足が思うように出ない 以前から両手、両足の痺れが強く歩きにくさも認めていました。基礎疾患に糖尿病と下肢閉塞性動脈硬化症を認めていました。糖尿病でも両手、両足の痺れが出ますし、下肢閉塞性動脈硬化症でも下肢の痺れがでて歩行困難となることがあります。 歩お行困難と両手、両足のしびれが頚椎椎間板ヘルニアが原因ということで1年前に頚椎の手術を行いました。しかし、手術後も思うように回復せず歩きずらさは残っていました。 この方の場合手術をされましたが、頚椎ヘルニアによる脊髄の圧迫で脊髄に損傷が後遺症として残り、足が思うように出ないという症状が継続しておられました。さらに腸腰筋という歩行に大事な筋肉と右の上腕二頭筋が正常より20%筋力低下を認めていました。 頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、これらの病状として脊髄の圧迫により脊髄が損傷し、手や足の痺れ、筋力の低下などを認め放置していくと手術をしても回復しにくくなり、痺れや筋力低下が後遺症として残ることが多くあります。 その症状に対しての治療方法は飲み薬などで対処しますが、ほとんどの場合あまり効果が見られません。ヘルニアの手術をしても手や足の痺れが強く残り日常生活にも支障をきたしている人は沢山おられます。 このような方に、脊髄内への幹細胞投与にてかなりの症状の改善が見られています。痺れがほとんど消失したり、歩行機能が改善したりと今までの治療では不可能なことが可能となっています。 手術しても脊髄損傷は残っている 脊髄内に直接幹細胞を2回投与 1回目の投与後 数日後から右足の強い痺れが半分になる 両手の痺れの範囲が親指のみとなる 腸腰筋と上腕二頭筋に力が強くなる 2回目の投与後 両手、両足の痺れが完全に消失する 以前は少し歩くと足がだるくなり、足も思うように前に出せなったが、投与して2ヶ月目には歩行しても足の出ずらさがなくなり、だるさも無くなる。 脊髄内に幹細胞を投与して2ヶ月後には、痺れ消失し歩行も普通にできるようになったと本人もかなり驚かれていました。もちろん、私もこの効果には少し驚きはありました。痺れというものは手術しても、何をしても取れないという概念が覆りました。 そして、頚椎ヘルニアや頸椎症性脊髄症に特有の歩行時の足の出にくさも改善されました。足の出にくさというのは単に足の筋肉の低下ではなく、脊髄損傷によって歩行機能が障害されるために起こります。幹細胞の投与によってこの歩行機能の改善の効力には私も驚いております。 ヘルニアによる後遺症で悩まれている方は多くおられます。しびれや痛みで日常生活に支障があっても我慢するしかありませんでした。しかし、幹細胞を脊髄内投与することで損傷部の修復・再生が可能となり症状もかなり軽減させることが可能となりました。 <治療費> 198万円〜(税込) <起こりうる副作用> ・細胞採取部の内出血や創部感染、傷跡などが起こることがあります。 ・症状のよりMRIやCTなどの検査を受けて頂く事があります。 ・注射の後、数日間の頭痛が認められることがごく稀にあります。 ID000460 再生医療医師監修:坂本貞範
2021.11.24
坂本院長のブログ
ブログ
トピックス
-
- 変形性股関節症
- 股関節
変形性股関節症を悪化させない日常の工夫について 変形性股関節症は中高年以降の女性に多く発生する病気で、動き出しなど動作のはじめや、長時間の歩行後に痛みを感じます。悪化すると安静時にまで痛みを感じるようになるため、日常生活を送る上で大きな支障となります。 股関節が痛む原因は2つあり、関節軟骨の摩耗と関節唇の損傷です。股関節へかかる負荷が原因で、クッション材である関節軟骨がすり減り、そのかけらが滑膜を刺激することで痛みを感じます。また、股関節の安定性を高める関節唇が傷むことでも、関節が不安定になり痛みにつながります。 そんな変形性股関節症への治療は、関節への負荷を減らしながら、同時に関節を安定させることが重要です。この記事では、変形性股関節症を悪化させない具体的な工夫や取り組みを紹介します。 生活スタイルを変え負担を避ける 日常生活を工夫することで股関節へかかる負荷を減らし、痛みを軽減します。日常生活で最も股関節に負荷がかかる姿勢は、関節が深く曲がるようなしゃがむ動作です。また低い位置から立ち上がる動作でも負荷がかかるため注意が必要です。 背筋を伸ばす 変形性股関節症の初期には、痛みをかばうことから骨盤が前傾し、不自然な姿勢を取りがちです。そうした姿勢が腰椎の前弯と胸椎の後弯を増強させ、股関節の可動域や筋力は低下します。そうして不安定になった関節に体重が加わると、関節軟骨への負荷が増し、痛みにつながります。 では骨盤を後傾させれば良いのか?というと、そうでもありません。猫背のように骨盤が後傾する姿勢では、その問題は背骨の湾曲だけでなく、股関節に不安定さをもたらし、それもまた痛みにつながります。(ヒップ−スパイン・シンドローム) 大切なのは、体操を通して常に股関節や骨盤の柔軟性を高め、できる限り背筋を伸ばしておくことです。 低い位置での生活をやめる 畳のような和式ならではの低い位置で過ごす生活では股関節に負荷がかかります。さらに立ち上がり動作でも股関節の負荷になることから、地べたでの生活から椅子を活用するなど、洋式の生活へと変えていく必要があります。 ほかには、トイレを洋式へ変えたり、布団からベッドに変更したりと低い位置での生活はなるべくやめていきましょう。また、キッチンで料理をする際、頻繁に使う物は高い位置に収納することで、頻繁にかがむ機会を減らします。 減量する 肥満であることは、股関節にかかる負荷も上がるため、変形性股関節症を進行させる要因の一つです。肥満傾向の方は体重を落とすことで、病気の悪化を防ぐことができます。 手すりの設置 段差の昇降は、股関節に負荷がかかるだけでなく、転倒するリスクが高まります。階段やお風呂場などには手すりをつけることで関節への負荷と転倒リスクを減らします。 積極的に運動療法に取り組む 運動療法では筋肉を鍛え、関節の安定性を高めます。また適度な運動が股関節の可動域を拡大させ、変形の進行を防ぎます。運動療法は、自分のペースで無理せず行います。痛みを我慢して運動を続けると痛みは悪化し、ついには運動に取り組めないことがあるため気をつけましょう。 ウォーキング 歩くことで股関節の筋力を向上させ、脚を動かすことで関節可動域が広げる効果があります。 健康を目的とした歩行では、早歩きが推奨されることが一般的ですが、変形性股関節症の場合は違います。歩行速度が上がるほど股関節へ衝撃が伝わりやすくなるほか、歩行フォームが乱れ、不安定な股関節にさらに負荷がかかります。ウォーキングを始める際は、自分のペースでゆっくり歩くことがポイントです。 また慣れないうちから長時間や長距離を歩くのはオススメできません。無理をした疲労から動けなくなると、継続的な運動ができないため、短い距離・時間でも毎日継続することが大切です。 プールでの運動 水の浮力を生かした運動で、地上での歩行より負荷の少なくトレーニングができます。体重から股関節へかかる負荷を軽減できるため、地上でのウォーキングでは痛みを感じる方でも、水中では痛みなく歩ける場合があります。 また、水の抵抗に負けないように歩く必要があるため、筋力強化が期待できます。普段から股関節に痛みを感じており、満足に運動療法に取り組めない方には最適です。さらに地上でのウォーキングと比べて転倒リスクがないこともポイントです。 室内での運動 1日の大半を家で過ごす方も多いのではないでしょうか。そうした場合、室内で手軽にできる体操やトレーニングがあります。股関節の可動域が制限される原因の一つが筋肉の緊張です。室内での運動を通して、筋肉の柔軟性を取り戻し、関節可動域を高めます。可動域が高まれば、運動にも効率よく取り組めます。 股関節に関する筋肉の体操 1椅子に座り骨盤に手をかけます。 2おへそを出すように、ゆっくり骨盤を前方へ倒す。 3おなかを引っ込めるように、ゆっくり骨盤を後方へ倒す。 2、3を繰り返し、1分間行います。 1仰向けで寝転び、両膝を立てます。 2両膝をそろえた状態で左右へ倒します。 左右各10回を、1日2セット行います。 股関節に関する筋肉のトレーニング 1仰向けに寝転び、膝を立てます。 2両膝にゴムを固定します。 3左右同時に外へ向けて、ゴムを引っ張ります。 4元の位置へ戻します。 中臀筋や大腿筋膜張筋のような股関節の外転筋のほか、梨状筋や大臀筋のような外旋筋を鍛えます。 変形性股関節症を悪化させない日常の工夫/まとめ 変形性股関節症と診断された方は、痛みが少ない頃から股関節への負荷を減らし、関節を安定させ進行を遅らせます。 もし変形性股関節症が進行した場合、痛みをかばって歩くことで対側の股関節にも痛みがでることがあります。そうなると、活動量は低下し、さらに状態が悪くなる悪循環になります。 変形性股関節症を進行させないためには、股関節へ負荷がかからないように、低い位置で過ごすことが多い和式から洋式へと生活スタイルを見直し、自分のペースで痛みのない運動療法に継続して取り組みましょう。 No.040 監修:医師 坂本貞範
2022.01.22 -
- 手
ヘバーデン結節を発症した人が気を付けたいこと ・はじめに ・ヘバーデン結節の発症リスクを上げる要因について ・ヘバーデン結節を発症した人がやってはいけないこと ・まとめ はじめに/ヘバーデン結節とは へバーデン結節は、手指部における第1関節に相当する箇所が変形して曲がってしまい痛みを感じる原因不詳の病気です。発症要因としては、関節にある軟骨がすり減り、骨が増殖する結果として痛みや変形を引き起こすと考えられています。 この疾患は、手における変形性関節症の部類で最も罹患数が多く、特に日本人に多い病気であると伝えられており日々症状などで悩まれている方が多いと言われています。 「ヘバーデン」とはもともと英国人医師の名前に由来されており、1802年にヘバーデン氏が手指の第一関節のうしろ側にいわゆる慢性的な関節リウマチや痛風とは異なる病変が生じると指摘したことにちなんで名づけられました。 へバーデン結節は、関節組織の加齢による変化によっていろいろな程度の変形所見が認められ、第1関節のうしろ(手背)側の中央付近に2つのコブのような結節所見を認めるのが特徴的とされています。 今回は、そんなへバーデン結節を発症した人が基本的に日常生活などにおいてやってはいけないことを中心に詳しく解説していきます。 ヘバーデン結節の発症リスクを上げる要因について さて、これまでの医学的研究の数々をもってしてもいまだにへバーデン結節を発症させる明確な原因は不明なのですが、これまでに何点か判明してきた、いくつかの要因をご説明いたします。 一般的に年齢を重ねれば重ねるほどへバーデン結節など変形性関節症の発生率は高くなると言われていますので、加齢というキーワードは本疾患のリスクに該当しますが唯一の原因ではないと考えられています。 まず、普段から生活面や仕事内容などにより手や手指を頻繁に使用する人に本疾患が表れやすい傾向があります。 背景として普段の生活歴も発症リスクに関係があり、外傷によるものを除外して裁縫や農業関係の手仕事に従事していた方々に発症しやすいと同時に、患者さんの概ね8割が主婦であったとの調査結果もあります。 またへバーデン結節は、更年期以降の女性に多く発生し、特に女性は男性の約2倍以上の確率で発症することが分かっていることから、本疾患の背景には女性ホルモンの変調も関与している可能性が推測されています。 そして、遺伝や環境などの様々な要素が複合的に組み合わさって発症するとも考えられています。明確に遺伝性というエビデンスには乏しいですが、これまでに母娘間、あるいは姉妹間などの家族内で多発する例が散見されているのも事実です。 それ以外にも、発症原因としては外傷、甲状腺疾患、糖尿病など各種疾患に合併して発症する場合や特に誘因なく特発性に現れるケースも存在すると考えられます。 ヘバーデン結節を発症した人がやってはいけないこと へバーデン結節では、典型的な症状として軟骨がすり減り、骨が骨棘形成によって出っ張り、関節部分が膨らみます。特に、手指の中でも母指(親指)、あるいは示指(人差し指)から小指にかけて第1関節が赤く腫れあがり、過度に屈曲運動をすると疼痛症状を合併します。 それらの所見が認められるのと同時に、関節を支える役割を有する靭帯部分も緩むとされており、例えば物を指でつまむ時などに関節が不安定となり指の先の力が入りにくくなると言われています。 時間経過とともに痛み症状そのものは落ち着いてくることが多いのですが、手指が変形して指の動きがさらに悪化して日常生活に支障をきたすことも十分に考えられますので、へバーデン結節を発症した人は早めに症状悪化防止の対策を講じるべきであると思われます。 また、この疾患を発症した場合には爪母という部分が第1関節に非常に近傍に位置しているために影響をうけて爪が変形して凸凹になることがありますので、そのような所見がみられた際には放置せずに皮膚科などでも診察を受けるように心がけましょう。 へバーデン結節における通常の治療方法としては、普段から指先に過度な負担が生じることを避ける、指の腫れや熱感があるときには患部を積極的に冷却する、軽くマッサージを実践する、あるいは装具などにより関節部の安静を保つことで痛み症状を軽快させることが期待されます。 したがって逆に言えば、へバーデン結節を発症した人は指先に過度の負荷がかかるような作業、あるいは患部を温める、強くマッサージを行う、関節部の安静を守らないなどの行動をやってはいけないということにも容易に理解できるところです。 へバーデン結節の保存的治療としては、テーピングや外固定が行われることが一般的ですが、高度変形や強い疼痛が伴う場合には手指の運動機能障害や整容上の問題が発生する為に日常生活で無理をせずに早期的に医療機関を受診されることをオススメします。 また、日常生活においてスマートフォンが手指の障害をきたすと言われ、特に小指でスマートフォンをもつ動作が小指のヘバーデン結節を誘発して症状を増悪させると考えられていますので、仮に小指に痛みを自覚した際には画面操作は出来る限り両手で行いましょう。 そして前章で述べたように、本疾患の発症リスクを上昇させる要素のひとつに女性ホルモンがあり、実は大豆に含まれているイソフラボンが女性ホルモンと成分が類似していることから豆乳や豆腐、納豆などを前向きに摂取すれば症状改善に繋がる可能性があります。 指の第1関節というのは意外と知らず知らずのうちに日常生活でよく使われており、手指を動かすたびに強い疼痛症状が出現するようならばこれ以上痛みを悪化させないための対策や工夫を講じることが重要な点となります。 例えば、ガーデニングが好きな方が小さな草取りなど実施する際にはどうしても指先に負担がかかりますので、極力手袋を装着して作業するなどの注意が必要です。 また、ペットボトル等の蓋を開ける際には、指先にどうしても力を加える必要がありますので、へバーデン結節の症状に苦悩している人は、オープナーの使用をご検討ください。 さらに、かばんを持つ時には本体を持ち上げるとどうしても手指に荷重が加わって症状が悪化してしまうことが懸念されますので、出来る範囲で手提げバックなど鞄本体を持たずに手提げ部分を持つように心がけましょう。 このように小さなことでも日常生活で指を使うことが多く、たとえば靴を履く際にも手指を使わず靴ベラを使う、ドアの開け閉め、タンス、クローゼット、ボタン掛け、調理、掃除などちょっと思い起こすだけでも多くの動作があります。 このように普段の生活で徹底的に指を使う場面を徹底的に洗い出して、指を使わずにできる方法を工夫してみましょう。もちろん、ご家族の方々にも簡単な事であっても、できないことがあることを話して、理解と協力を得ることが大切です。 まとめ/ヘバーデン結節を発症した人が気を付けたいこと いわゆる50代など中年時期も過ぎてくると農作業やプライベートな趣味における草取りやペットボトルのキャップやふたを開ける際に手指の第1関節が痛くなることがあります。 放置すると、徐々に指の変形が進行して、極端の話では横を向いてしまうこともあります。これらの所見は、関節の変形で軟骨が減って骨変形が起こることにより発症する「へバーデン結節」という病気を指しています。 本疾患ではすり減った軟骨や骨の変形そのものは完全に元通り健常状態に回復しないですが、指の痛みなどの症状は日常生活における色んな工夫によって改善することが期待できます。 したがって、へバーデン結節を発症した人がやってはいけない事項を認識しながら、並行して前向きな対処策を実践することで痛みなどの症状を和らげて普段から手や指を使いやすくすることが可能になりますので出来るだけ諦めずに対策するように心がけましょう。 今回の記事の情報が少しでも参考になれば幸いです。 No.S032 監修:医師 加藤 秀一
2022.01.18 -
- 変形性膝関節症
- ひざ
変形性膝関節症の早期発見!初期症状に気がつく 膝に痛みを及ぼす疾患が変形性膝関節症です。 変形性膝関節症になると、人間の基本的な動作である「歩行」に影響をもたらすことで、活動量が減るなど日常生活に支障を及ぼします。その原因は、靭帯や半月板の怪我からくる場合を除いて、ほとんどは加齢に伴った関節軟骨の摩耗がきっかけです。 特に40代以降の女性に多く発生するため、中高年で感じる膝の痛みのほとんどは、変形性膝関節症からくる痛みだともいわれています。そんな変形性膝関節症の治療方針は、膝に負担のかかる生活スタイルを見直し、膝周囲の筋肉を鍛える運動療法に取り組むことです。 そうした保存療法の継続が、関節を安定させ、これまで通りの痛みのない日常につながるのです。そのためには、いかに早期に発見できるかがポイントです。そこで今回は、変形性膝関節症の初期症状から、もし当てはまった場合には、実際にどういった行動に移せば良いのかまで紹介していきます。 変形性膝関節症の初期症状に気づく 変形性膝関節症の自覚症状は、前期・初期・中期・末期の4つの段階を踏んで進行していきます。前期では、膝にほとんど痛みはありませんが、初期では軟骨がすり減り始め、膝に痛みや違和感や感じます。 進行した中期では膝に変形がみられ、さらに進行した末期では、痛みから立つ・歩くなどの日常生活を過ごすのが困難になり、手すりや杖などに頼らないと姿勢を保てない状態です。 変形性膝関節症の初期で起こる症状 ・朝起きた時に膝にこわばりを感じる ・膝を伸ばそうとすると引っ掛かりを感じる ・椅子から立ち上がろうとすると痛みが走る ・歩き出しに痛みがある ・正座をするとズキっと痛みを感じる 変形性膝関節症を早期発見するためには、「痛み」や「違和感」を感じだす初期で発見することが大切です。この段階で異変に気づき、病院を受診し早期発見できれば、治療の選択肢が増えるだけでなく、積極的に運動療法に取り組めるのです。 早期発見が治療の選択肢を増やす 変形性膝関節症に早期に気づき、運動に取り組むことで、悪化を防ぎます。運動療法でも痛みが引かない場合、薬物療法や物理療法、装具療法などで痛みを抑えながら、運動療法に取り組めるよう工夫します。 あらゆる手を尽くしても効果がみられない場合には、観血療法という選択肢がありますが、手術の種類によっては進行しすぎていると実施できないケースがあります。 たとえば、体への侵襲が大きな人工関節置換術や高位脛骨骨切り術を、「今はしたくない」場合には、負担が少なく、術後の回復も早い関節鏡視下手術という選択肢があります。しかし、変形が進行した状態では、関節鏡視下手術をしたところで、改善が見込めない場合があります。 早期発見で積極的に運動療法に取り組める 変形性膝関節症の治療の基本は運動療法ですが、初期から実施するのと、末期から実施するのでは大きな違いがあります。初期の運動療法には悪化を防ぐ目的があり、継続して行うとこれまで通りの生活を送れる可能性があります。 一方、発見が遅れた末期では、痛みが強く日常生活をまともに送るのは難しい状態です。そのため、満足に運動療法に取り組めず、これまで通りの生活を送れる可能性は低くなることから、早期発見が変形性膝関節症の治療において大切です。 病院で変形性膝関節症と診断されるまで 中高年以降で、膝に「痛み」や「違和感」を感じたら整形外科の受診をおすすめします。変形性膝関節症の診断は、問診・視診・触診・画像診断などの検査を複合して判断されます。問診では家族歴・半月板や靭帯損傷などの怪我の既往歴を聞き、視診では歩行状態から進行の程度を確認、触診では膝の変形具合や水がたまっていないかなどを確認します。 変形性膝関節症の進行の程度は、X線検査の後、Kellgren-Lawrence分類によって分けられます。関節の隙間が確保されているグレード0から、関節の隙間がなくなってしまった状態のグレード4まで分けられます。 しかし必ずしも画像診断の進行度合いと自覚症状が一致するとは限りません。画像診断では進行していても、自覚症状があまり強くない場合や、その逆の場合もあります。 そのため、軽度の痛みや、ちょっとした違和感でも変形性膝関節症が進んでいる可能性があることから、注意が必要です。 変形性膝関節症と似たような病気 膝に痛みがあっても、全ての膝の痛みが変形性膝関節症ではありません。膝関節以外の痛みや発熱の有無など、問診や触診の情報を元に、関節リウマチ・痛風・化膿性関節炎などを疑います。 検査では血液検査や関節液の成分を検査し、検査結果を元に変形性膝関節症以外の病気である要素を取り除いた上で、はじめて変形性膝関節症と診断されます。 まとめ/変形性膝関節症の早期発見!気付きたい初期症状 変形性膝関節症は中高年以降の女性に多く発生する病気で、膝の痛みの多くは変形性膝関節症からだといわれています。 変形性膝関節症の症状は、痛みと変形が特徴です。初期には強い痛みや変形を感じることは少ないものの、変形性膝関節症は進行性の病気です。放っておくと取り返しがつかないところまで進行するケースがあります。 そうならないためにも、早期に変形性膝関節症に気付くことが治療の選択肢を増やし、悪化を防ぎます。 変形性膝関節症の早期発見ができれば、保存療法(運動療法、薬物療法など)や観血療法(手術)というように、あらゆる選択肢の中から、膝の状態や自分自身の意向に沿って治療に取り組めるのです。 そのため、「軽度な痛み」や「違和感」程度でも放ったらかしにしないで、整形外科を受診しましょう。 No.039 監修:医師 坂本貞範
2022.01.18 -
- 手
CM関節症の原因と治療方法について CM関節症は一般的に50歳以上に発症しやすい疾患です。しかし、なぜCM関節症になるのか、またCM関節症になったらどのような治療が実施されるかを理解している人は多くいません。 そのため今回はCM関節症の原因と治療方法を理解するために詳しく解説します。 CM関節ってなに CM関節とは、母指(親指)の根本の骨である第1中手骨と、手首の小さい骨である大菱形骨の間に存在する関節です。母指が他の指と対立運動(つまみ動作)ができるのは、このCM関節の役割が大きくかかわっています。 CM関節症とは? CM関節は、「握る」「つまむ」などの動作時に大きな負担がかかります。「握る」「つまむ」などの動作は日常生活においてもよくおこなわれる動作です。 そのため、CM関節には常に負担がかかっており、使い過ぎ・加齢などによって関節の軟骨がすり減ります。さらに進行すると関節が腫れる・亜脱臼などが生じることとなり、これをCM関節症といいます。 CM関節症の症状 CM関節症の場合、母指(親指)に力を入れた動作をした際、手首の母指の付け根付近に痛みが生じます。主に痛みが生じる場面は下記の場合です。 ・瓶やペットボトルのふたを開ける ・ホッチキス・ハサミ使用時 ・タオルを絞る ・ドアのノブを回す ・字を書く ・草むしり ・布団を挙げる ・ボタンをかける また、症状が進行すると、手首の母指の付け根付近が腫れて膨らんできて母指を開くことが難しくなります。 また場合によっては、関節が変形して親指の指先の関節が曲がり、付け根の関節が反る「白鳥の首変形(スワンネック変形)」になる場合があります。 CM関節症をさらに細かく分類すると下記になります。 stage1:レントゲン上での問題はみられない stage2:関節の隙間が少し狭くなり、骨硬化が少しみられる stage3:関節に隙間がほとんどなくなり、骨硬化や骨棘がみられる stage4:完全に関節の隙間がなくなり、骨棘の形成もみられる。 一般的にstage1, 2は保存療法、stage3, 4は重症になるため手術を検討しますが、必ずしもレントゲン上の結果と一致しないため、最初は装具・リハビリなどの手術以外の選択肢で治療します。 CM関節症の原因 CM関節症を生じる主な原因は、加齢・ホルモンバランスの変化・関節の変形です。またそれ以外にも、昔、母指に受けた外傷・怪我も原因になりえます。 CM関節が正常の場合は軟骨が骨を覆っており、クッションや滑らかに動く役割があります。しかし、CM関節症の場合、軟骨がすり減り、骨と骨同士がぶつかり合い、関節への負担が生じます。 一般的には下記の因子(原因)が当てはまる人はCM関節症になりやすいと推測されます。 ・女性 ・肥満 ・40歳以上 ・靭帯のゆるみなどの遺伝 ・親指周囲の骨折など過去の外傷・怪我 ・スポーツや労働で親指に強い負担のかかるもの CM関節症の治療方法 CM関節症は、まず保存的治療を実施します。テーピング・装具治療・リハビリをしっかり行うだけで多くの場合は症状の改善があります。 装具治療の場合は、手の状態に合わせて取り外し可能な装具を作成します。症状が軽い場合は、寝るときに装具を付けて過ごすだけで数週間後には痛みが軽減する場合もあります。 装具治療でも痛みが軽減しない場合は、消炎鎮痛剤の内服・注射治療を実施します。 内服はNSAIDsと呼ばれるロキソニンなどの消炎鎮痛剤、トラマールというような痛み止めを使用します。また、注射治療は、比較的長時間効果のあるステロイド製剤が使われる場合があります。 上記の治療を実施しても症状が改善しない場合は、手術療法も選択の1つとなります。 手術は「関節形成術」「骨切り術」「靭帯再建術」の3つ方法が主要となり、どの手術後も一定期間の固定が必要なため、母指を正常に使えるようになるまでに長い期間を要することが手術のデメリットとなります。 CM関節症に関与する筋肉 手には多くの筋肉が存在するため、CM関節症になると、さまざまのな筋肉に影響が出ます。今回はその中でも主要な筋肉のほぐし方について解説します。 第一背側骨間筋 背側骨間筋は、第1中手骨(親指)と第2中手骨(人差し指)の間にある筋で、親指を内側(手のひら側)に曲げたときに背側へ盛り上がってくる筋です。 この筋肉が緊張すると、痛みが出る・指がこわばる・力が入りにくくなります。また、中手骨の間にも走行するため、場合によって、神経が圧迫されて、しびれの原因にもなります。 <背側骨間筋のほぐし方> ほぐす側の手の平を台に置けば安定します。手の甲を上に向けます 逆側の手で第1中手骨と第2中手骨の間に指を入れて(親指と中指の間の筋をつかみます)押さえるようにしてほぐしてあげましょう。 母指対立筋 母指(親指)を動かす筋は全部で4つあり、そのうち、短母指屈筋・短母指外転筋・母子対立筋の3つの筋で親指の付け根の膨らみである母指球を形成しています。 母指対立筋は短母指屈筋と短母指外転筋に覆われており、親指を手の平に近づける作用である対立運動に関与します。 <母指対立筋のほぐし方> ほぐす側の手の平を上に向けて指を広げます 反対側の手で母指を握り、母指CM(親指の根本)を手のひらとは反対側、伸展方向へ伸ばします まとめ CM関節症の主な原因は加齢・ホルモンバランスの変化・関節の変形・過去、親指に受けた外傷や怪我の影響です。症状が進行すると手術する可能性がありますが、全体的な割合でも手術になる割合は多くないため、ほとんどの場合は保存療法で治療が可能です。 主な保存療法は、今回解説した、装具治療やリハビリになります。しかし、CM関節症の進行度はレントゲン上などから判断するため、痛みなどが気になれば、我慢せずに一度病院に受診することが大切です。 No.S031 監修:医師 加藤 秀一
2022.01.10